​三原の駅前に、ちょっと変わったお店が登場します。狭い店内に、さらに複数のお店が同時に営業。このお店のコンセプトは「つなぐ、つながる」。お店同士が、店主とお客様が、お客様同士がつながり、出会いや笑顔が広がる店。「フリークエンシーマグネット」という言葉がありますが、繰り返し訪れていただきたい店を目指します。

広島県三原市は、毛利元就三男の小早川隆景公による「浮城」と呼ばれる三原城の築城から450年、繊維・機械等製造業の町として栄えてきました。時代の流れと共に製造業のかつての勢いはなくなり、観光の尾道と安芸の小京都竹原の狭間でジリ貧の目立たない町となってしまいました。しかし小早川隆景公といえば、毛利を滅ぼさんと敵対した豊臣秀吉や、その軍師黒田官兵衛からも日本一の賢人と目された人物。歴史以外にも海霧の美しい瀬戸内の多島美、30万人を超える人出で賑わうやっさ祭りや神明市などのお祭り、タコやお好み焼きに最近では「みはらプリン」などのグルメ、三原城の背後に屏風のように配置され城の防御の役割も担った寺社仏閣、大和町の桃や米、久井町のじゃがいも、佐木島の柑橘やトライアスロン等々。隆景公に代表されるように、三原は目立たないけど意外にいい町なんです（笑）。

​三原城の天主台は江戸城天守台同等の規模を有したと言われるが、あろうことか明治期、お城の真ん中を鉄道がぶち抜いてしまい、お城の大半は失われてしまいました。そのお城だった場所の一角に『Marche IN THE ROOM』は誕生します。食べ歩きみたいな感覚で『IN THE ROOM』に来ていただき、テイクアウトしてかつてのお城の中、三原駅前を歩いてみてください。​きっと新しさと懐かしさが混在する町の風景に出会えるでしょう。

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